Webサイトを作ることを生業にしてる私がいうのも何ですけど、いらなけりゃ作らなくってもいいんですよ。
そんなものがない時代から、会社や店舗は事業できていたわけで、全く問題ないんです。
やれ、企業の情報発信の必須ツールだの時代に取り残されるだの、脅迫めいた営業トークを耳にすることはありますが、具体性のない「寄り切り」みたいな営業は結構不快だと思います。
私自身、営業される側の立場をなん度も経験しましたが、おもしろいのがWeb制作・デジタルセキュリティ関連の下手な営業マンがする営業トークには具体性が低いのに対して、断る側の理由には具体性がしっかりあるということ。
しっかりと断る理由に具体性があるのなら、作る必要はないと思うんです。
何となくで手を出すとストレスになるだけなので。
ホームページの存在が有効な場面は確かに存在する
ホームページを持たないことで実害に遭ったことがない、感じたことがない。
そうなんです、雨漏りがしてるわけでもないし仕事用の車が壊れるわけでもないので、コレと言って困らないんです。
それに、恩恵があるかどうかもわからないんです。
だって、今ホームページがないから比較の対象がないから。
逆にですね、私のこれまでの経験上で「あぁ、ホームページってこういう場面で活きるのね」という場面があったので、少し紹介したいと思います。
念のため書いておくとここで指すホームページは“ちゃんと生きてるホームページ”です。
20年近く前に作ったホームページは、デザインも古くスマホで表示するとパソコンでの表示をそのまま小さくしたものであったりして、実際の企業・店舗のイメージを損なう可能性があります。
突貫工事で業者を探す現場監督
とある、建築工事。
あと、1.5ヶ月で引き渡しという状況で、私は施主サイドの工事管理者として関わっていたのですが、建築会社の現場監督さんから、スケジュール的に突貫工事が必要という連絡がありました。
そういった場合、応援業者として自社の下請け以外のすぐに手配できる工事現場の地元業者に依頼をするのですが
「地場の業者さん、全くわからないんですよ…」
と言いながら、スマホでGoogle検索しているのですが、見せてもらった検索結果はiタウンページものがズラーっと並んでいる状態。
カラーなのに何故かモノクロの文字列に見えました…。
「正直、この中から選ぶの少し怖いんですよね…」
と言いつつ、
「ここ良さそうだけど知ってますか?」
と見せてきたのは設備屋さんのホームページでした。
名前も聞いたこともあり、悪い評判もない設備屋さん。
しかも、聞いていた良い評判より過剰なイメージアップのないサイトデザインでした。
結果としてそこに依頼をしました。
iタウンページの掲載のみが悪いとかそうことではないのですが、直感的に避けてしまうのはなんとなくあります。得体が知れない感じがして…みたいな。
その時の現場監督さんは、私と同年代でしたが、このような場面で今よりももっとネット検索を利用する現場監督さんは増えてくることは間違い無いでしょうね。
求人票の向こう側を知りたい求職者
ハローワークの求人票や募集広告をみて、興味を持った時に会社名や店名でGoogle検索をすることは非常に多いです。
- 雰囲気はいいのか?
- どんな人が働いているのか?
- ブラックの香りはないか?
- 募集内容に出されていない詳細情報はないか?
昨今のネットの情報サイトでは「こんなホームページの会社は大体ブラック」とか「こういう求人広告はブラック」などという記事がいくらでも存在します。
“ブラック企業には絶対に入りたくない。”
こういう思考は、求職者でも若い層には非常に強くあります。
だからこそ、できるだけ情報収集しようとします。
その第一歩がホームページをみることであり、その他口コミなどもチェックします。
その場面でホームページが無いとなると…かなりの高確率で、応募候補からはじかれます。
気がつかないうちに「はじかれる」という機会損失
大手携帯電話キャリアが、新規契約獲得よりも別キャリアからの契約変更に非常に前向きなここ数年ですが、コレって何を意味するかというと、携帯電話・スマートフォンの普及率がほぼ頭打ちになり、顧客の奪い合いになっているということ。
つまり、だれもがスマートフォンで情報収集をし、精査し、行動をするのが当たり前の時代なのはお分かりだと思います。
そういった状況下で、Web上で気づかないうちに「はじかれる」存在になってしまうのは勿体無いと思います。
最後に決めるのはもちろん、検索した人なのですが、最低でも最初の段階で選択肢から脱落することだけでも防ぐべきかと。
なんで選ばれないんだろう?と思ったらやってみてください。
自社と似た規模の同業他社が、受託する仕事が多かったり、人材確保もスムースなようであれば、一度、自身を全くの部外者であると想定して自社をWebで検索してみることをお勧めします。
その同業他社との違いも見えますし、自社が第三者にはどのように映るかを知った時、機会損失を感じ取れるかも知れません。
Webでの見え方以外にサービス、従業員への配慮などについての改善点ももしかしたら見つかるかも知れません。
こんな発想のヤツがやってる会社です。
知識ももちろん大事なのですが、実際の経験などからWebサイトなどの作成、企画などを提案しています。
もし、興味を持っていただいて、相談・依頼などがありましたらこちらからお願いします。