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Claude Codeのデータはどう扱われる?セキュリティ・プライバシーの基本

「Claude Codeに自社の資料やコードを読み込ませたら、その内容がAIの学習に使われてしまうのでは?」 「情報が外部に漏れたり、他の人への回答に使われたりしないか心配」

業務でClaude Codeを使ってみたい方から、よくいただく不安です。公式ドキュメントで確認できる範囲で、Claude Codeに入力したデータがどう扱われるのかを整理しました。

先に結論です。

  • 個人向けプラン(Free・Pro・Max・Ultra)では、データをAIの学習に使うかどうかを自分で選べます。オンにしなければ学習には使われません
  • 商用プラン(Team・Enterprise)やAPI経由の利用では、コードやプロンプトをAIの学習に使うことは「しない」のが既定です
  • 保存期間は、学習利用の設定や契約内容によって30日〜5年と幅があります
  • 通信は暗号化されています。保存時の暗号化は、利用するモデル提供元によって方式が異なります
  • もっと厳しい要件(保存ゼロ)が必要な場合は、条件を満たすEnterpriseアカウント向けに「Zero Data Retention」という仕組みがあります

本記事の内容は2026年10月31日にClaude Code公式ドキュメントで確認したものです。規約や仕組みは変更されることがあるため、重要な判断の前には必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

Claude Codeをまだ使い始めていない方は、先にこちらの記事で全体像を確認しておくと読みやすくなります。

個人向けプラン(Free・Pro・Max・Ultra)でのデータの扱い

個人でClaude Codeを使う場合、まず気になるのは「入力した内容がAIの学習素材にされるかどうか」だと思います。

公式ドキュメントによると、個人向けプランでは、データをモデルの改善に使うかどうかを利用者自身が選べます。この設定をオンにした場合にかぎり、Free・Pro・Max・Ultraの各プランでの利用データ(Claude Codeでの利用を含む)が、将来のモデル開発に使われます。設定はclaude.aiのプライバシー設定からいつでも変更できるとされています。

つまり、「個人向けプランだから自動的に学習に使われる」というわけではなく、オプトイン(自分で選んで有効にする)方式です。心配な場合は、この設定がオフになっているかを確認しておくと安心です。

商用プラン・API利用(Team・Enterprise)でのデータの扱い

事業として使う場合は、個人向けとは異なるルールが適用されます。

公式ドキュメントには、Team・Enterpriseプラン、API、サードパーティ基盤(Amazon BedrockやGoogle Cloudの提供など)経由の利用について、次のように明記されています。

> Anthropicは、商用条件のもとでClaude Codeに送られたコードやプロンプトを使ってモデルを学習することはない(ただし、顧客が自ら明示的にオプトインした場合を除く)

この「明示的なオプトイン」の例として挙げられているのが、Development Partner Programという仕組みです。組織の管理者が明示的に参加を選んだ場合のみ対象になり、参加していなければこの仕組みは関係ありません。また、このプログラムはAnthropicの一次APIを直接使う場合のみが対象で、Amazon BedrockやGoogle Cloudの提供経由では利用できないとされています。

事業として顧客情報や契約内容などをClaude Codeに読み込ませる場面がある方にとっては、「商用プランでは学習に使われないのが既定」という点が、個人向けプランとの大きな違いになります。

どのくらいの期間、保存されるのか

「学習に使われるかどうか」とは別に、「どのくらいの期間データが保存されるのか」も確認しておきたいポイントです。公式ドキュメントの内容を整理すると、次のようになります。

利用形態条件保存期間
個人向け(Free・Pro・Max・Ultra)モデル改善へのデータ利用を許可5年間
個人向け(Free・Pro・Max・Ultra)モデル改善へのデータ利用を許可しない30日間
商用(Team・Enterprise・API)標準30日間
商用(Enterprise)Zero Data Retention(条件を満たす場合のみ)原則保存しない

これに加えて、公式ドキュメントでは「ローカルキャッシュ」についても触れられています。Claude Codeは、セッションを後から再開できるようにするため、会話の文字起こし(トランスクリプト)を自分のパソコンの `~/.claude/projects/` フォルダ内に、平文のまま既定で30日間保存します。この保存期間は設定(`cleanupPeriodDays`)で変更できるとされています。社内のパソコンの管理ルールによっては、この点も確認しておくとよいでしょう。

通信・保存時の暗号化はどうなっている?

セキュリティの基本として、通信中・保存中のデータがどう守られているかも公式ドキュメントで確認できます。

  • 通信中:Claude Codeがネットワーク経由で送るデータ(入力した内容やAIの出力を含む)は、TLS 1.2以上で暗号化されるとされています
  • 保存時:暗号化の方式は、利用しているモデルの提供元によって異なります。Anthropicの一次APIを使う場合は、インフラレベルのディスク暗号化(AES-256)が行われるとされています。Amazon BedrockやGoogle Cloudの提供を経由する場合は、それぞれの基盤側の暗号化方式(AWS管理の鍵によるAES-256など)が適用されます

自社でどの経路からClaude Codeを使うか(Anthropicの一次APIか、AWSやGoogle Cloud経由か)によって、暗号化の具体的な方式が変わる、という点は覚えておくとよいポイントです。

Claude Codeのデータ取り扱いの全体像。個人向けプランと商用プランで、学習への利用・保存期間・暗号化の扱いがどう違うかを整理した図

フィードバック送信・満足度調査で送られるデータ

Claude Codeを使っていると、「このセッションの調子はどうですか?」という満足度調査や、`/feedback` によるフィードバック送信の画面を見かけることがあります。これらで送られるデータの扱いも、公式ドキュメントに具体的に書かれています。

  • `/feedback`・`/bug`・`/share`コマンド:送信すると、会話履歴(コードを含む)のコピーがAnthropicに送られます。送信前に、含める履歴の範囲(今回のセッションのみ・過去24時間・過去7日間)を選べます。送られたデータはTLSで暗号化され、Google Cloud Storageに保存されます(保存時も暗号化)。この機能は環境変数`DISABLE_FEEDBACK_COMMAND=1`で無効にできるとされています
  • セッション満足度調査:評価の選択自体(「Dismiss」を選ぶ場合を含む)は評価の記録のみで、会話内容は収集・保存されません。その後に表示される「セッションの文字起こしを見てよいか」という別の確認で「Yes」を選んだ場合にかぎり、トランスクリプトがアップロードされます。「No」を選べば何も送信されません

「何を送るかは基本的に自分で選べる」という設計になっている点は、業務で使う上で安心できる材料です。ただし、「送信前にどこまで選べるか」は機能ごとに違うため、送信ボタンを押す前に確認画面の内容を読む習慣をつけておくと安心です。

もっと厳しい要件がある場合:Zero Data Retention(ZDR)

契約書や個人情報など、特に機密性の高い情報を扱う可能性がある事業者の場合、「保存期間が30日でも気になる」という場合もあると思います。そうした場合に向けて、公式ドキュメントでは「Zero Data Retention(ZDR)」という仕組みが紹介されています。

  • Claude for Enterpriseの中でも、条件を満たすアカウントのみが対象です。標準のEnterpriseプランには含まれず、Anthropicのアカウントチームが適格性を確認したうえで、組織単位で有効化します
  • ZDRが有効な場合、Claude Codeセッション中に生成されたプロンプトとAIの応答は、応答を返したあとAnthropic側に保存されません(法令順守や不正利用への対応が必要な場合を除く)
  • ただし、ZDRが及ばない範囲も明記されています。claude.aiでのチャット、Cowork、利用状況の統計(メールアドレスなどの管理情報)、MCPサーバーなどのサードパーティ連携は、ZDRの対象外で、それぞれ別のルールに従います
  • ZDRを有効にすると、クラウド上でのセッション実行やフィードバック送信など、サーバー側に保存が必要な一部の機能は使えなくなります

個人事業主や小規模な事業者であれば、ここまでの対応が必要になる場面は限られるかもしれません。ただ、「どういう選択肢があるのか」を知っておくと、将来取引先から厳しいセキュリティ要件を求められた場合にも落ち着いて相談できます。

業務で使う前に確認しておきたいこと

ここまでの内容をもとに、業務でClaude Codeを使う前に確認しておきたい点をまとめます。

  • 個人向けプランを使う場合は、「モデル改善へのデータ利用」の設定がオンかオフか、claude.aiのプライバシー設定で確認する
  • 事業として使う場合は、個人向けプランとTeam・Enterpriseプランのどちらで契約しているかを確認する(学習利用の既定ルールが異なるため)
  • 顧客の個人情報や、取引先との契約内容など、特に機密性の高い情報を扱う可能性がある場合は、保存期間やZDRの対象になるかを確認する
  • フィードバック送信や満足度調査の画面が出たとき、どこまでの内容を送るか、選択肢をよく確認してから選ぶ
  • 社内のパソコンに関するルールがある場合は、ローカルに保存されるセッションの文字起こし(`~/.claude/projects/`)の扱いも確認する

どの設定が自社に合っているかは、扱う情報の種類や、取引先からの要件によって変わります。迷う場合は、契約前に公式サポートや、導入をサポートする事業者に相談することをおすすめします。

当社でも、Claude Codeの説明から導入までをお手伝いしています。データの扱いを含め、どのプラン・設定が自社に合うか分からない場合もご相談ください。

パソコン側の準備(対応OS・契約プランなど)を先に確認したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

よくある疑問

入力したコードや文書が、他の利用者への回答にそのまま使われることはありますか?

公式ドキュメントには、そのような仕組みの説明はありません。学習に使われるのは、利用者が許可した場合のデータが将来のモデル開発に使われる、という内容であり、「他の利用者への回答に直接使われる」という説明は確認できませんでした。この点について、より詳しい技術的な仕組みを知りたい場合は、公式のプライバシーポリシーを確認することをおすすめします。

無料プラン(Free)でもClaude Codeのデータ保護は同じですか?

公式ドキュメントでは、Free・Pro・Max・Ultraはまとめて「個人向けプラン」として説明されており、データ学習の設定や保存期間のルールは共通です。なお、Free プランではそもそもClaude Codeの機能自体が使えない点にも注意してください。

設定を自分で確認・変更するのが難しそうです

当社では、Claude Codeの説明から導入までをお手伝いしています。データの扱いに関する設定確認を含め、やりたいことを伝えていただければ、設定などの細かい作業は当社で行います。料金は、ヒアリングのうえ個別にお見積りします。

まとめ

  • 個人向けプラン(Free・Pro・Max・Ultra)では、データをAIの学習に使うかどうかを自分で選べる(オプトイン方式)
  • 商用プラン(Team・Enterprise)やAPI利用では、コードやプロンプトを学習に使わないのが既定
  • 保存期間は設定や契約内容によって30日〜5年と幅がある。ローカルのセッション記録にも保存期間がある
  • 通信は暗号化されている。保存時の暗号化方式は利用するモデル提供元によって異なる
  • フィードバック送信・満足度調査で送る内容は、基本的に利用者が選べる
  • 特に厳しい要件が必要な場合は、条件を満たすEnterpriseアカウント向けにZero Data Retentionという選択肢がある

扱う情報の重要度に応じて、プランや設定を見直すことをおすすめします。「自社の場合はどう設定すればいいか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。

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